和道流はじめ全空連の空手、最近では「伝統派空手」と呼ばれる事も多い私どもの空手道に、他の格闘技の方々が関心を寄せていただけるのは大変ありがたく光栄な事です。
ただ残念なのは、その関心の多くは「自由組手」特に競技組手であることです。しかも”伝統派の組手”に対する誤解がかなりあるように思います。中でもボクシングなどグローブ系の格闘技経験者で誤解が多いようです。それはボクシングと同じ要領でパンチやキックを出して「寸止めすればいいんですよね?」というパターンです。
しかし全日本空手道連盟競技規定のどこにも「寸止めしろ」とは書かれておりません。空手の組手はあくまで武道としての「基本」「形」があっての「組手」です。
泪橋空手団では特に基本と形を重要視しています。もし入会していただいた場合、まず基本や形でボクシングとは異なる空手の基本動作をしっかり稽古していただきます。基本的な技の打ち込み練習などはできますが、自由組手や試合をできるようになるまで一般の方だとだいたい半年が目安です。