台東区と空手の記事で、私の住んでいる東京台東区の日比谷線三ノ輪駅周辺には空手道場団体が多いというお話をしましたが、三ノ輪周辺は空手道場だけではなく
スポーツクラブも最近乱立しています。泪橋近く、たなかスポーツプラザのすぐ近くにも24時間の新しいクラブができて「こんな所にもか?!」なんて正直思ったりします。
私も筋トレ、ウエイトトレーニングはずっと続けていて、昨日もスポーツセンターのトレーニングルームに言ってきましたが(昨日はたまたまそのスポーツセンターで全空連の公認指導員養成講習会をやってましたが)、最近は空手界でもウエイトトレーニングは多くの選手やチームで取り入れられていると思います。しかしかつては「ウエイトやると筋肉が硬くなる」とか「意味がない」とか言われていた時代もありましたが、いやひょっとしたら現在でもそうのような誤解はあるかもしれません。でも変ですよね。ウエイトトレーニングは否定しても道場で腕立て伏せ100回とか屈伸500回とかやるんですよね。では筋トレとウエイトトレーニングって違うのでしょうか?
結論から言うと同じです。ウエイトトレーニングというと、バーベルやマシンを使ったトレーニングをイメージされるのかもしれませんが、空手道場でやる拳立て伏せとか腕立て伏せとか屈伸も「自体重を重りとして使ったウエイトトレーニング」なのです。では「筋肉が硬くなる」という誤解はどこからくるのでしょうか?
筋トレだろうがウエイトトレーニングだろうが、あるいは空手そのそのの稽古であろうが、運動すれば筋肉を使います。使えば使うほど筋肉が疲労します。筋肉は疲労すると収縮して柔軟性が失われます。しかし休息して回復すればもとにもどります。つまりウエイトトレーニングでなくても疲労すれば筋肉は硬くなるのです。
バーベルやマシンによるウエイトトレーニングは、高負荷で筋肉に負荷をかけるので短時間で筋肉を疲労に追い込みます。もとのレベルに回復させるには疲労度が高いほど長い時間の休息期間が必要になります。しかし筋肉の疲労が回復されないまま次の練習や筋トレをやってしまうと、さらに疲労が積み重なりオーバートレーニングとなってしまいます。こうなってしまうと筋肉の柔軟性は大きく損なわれ回復には長い時間を要することとなってしまいます。
つまり筋肉が収縮したまま回復しない状態が続くので「ウエイトやると筋肉が硬くなった」と勘違いしてしまったのではないでしょうか。それは硬くなったのではなく疲労が蓄積して筋肉がダメージを受けている状態なのです。
空手の形と同じで腕立て伏せにもスクワットにも「正しい形、正確なフォーム」そして個々人の筋力レベルに応じた正しい負荷のかけ方があります。全員いっせいに号令で同じ回数腕立て伏せ、なんて言うやり方はトレーニングとしてなんの効果もないばかりか将来的に障害の原因にもなる可能性があるのです。